こんにちは、真面目系変人マサです。
2020年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で仕事やプライベートなど、生活の仕方がガラリと変わってしまった方も多いのではないでしょうか。
特に仕事においては自粛やリモートワークになり、家にいる時間も多くなったと思います。
6月から県をまたぐ移動制限が解除されたり、出勤を開始している企業が出てきたりと徐々に元の生活に戻ろうとしています。
ただ、その一方で気分が落ち込んだまま中々もとに戻らないという方もいらっしゃるようです。
そんな「気分の落ち込み」に対して私がお勧めするのは運動を生活の中に取り入れることです。
私は理学療法士というリハビリの資格を持っており、身体を動かすということがどれだけメンタルに良い影響を及ぼすかを知っています。
今回は、運動がメンタルに対してどのように作用してくれるのか、具体的にどういった運動が良いのかを解説していきます。
運動の効果
運動とメンタルヘルス
私が運動をお勧めするのは、運動には気分を向上させ、メンタル疾患にかかりにくくする効果があるからです。
決して気持ちの問題だけでは無く、1999年にアメリカのデューク大学医学部のブルメンタール教授らが実施した大規模研究でも「運動は※抑うつ状態を改善させてしまうほどの力がある」と報告されています。
※(抑うつ状態…病気まではいかないが、気分が落ち込み、身体的、思考的に活発に活動できなくなっている状態)
運動とホルモンの関係
なぜ運動によって気分の向上や、メンタル疾患の予防になるのでしょうか。
1つは、運動によって交感神経優位の時間が長くなり、気分が前向きになるからです。
2つ目として、セロトニンやエンドルフィンといった精神を安定させるホルモンが分泌されるからです。
セロトニン・・・ストレスを軽減させ、精神の安定を保ってくれる重要なホルモンです。このホルモンが不足すると抑うつや鬱病になってしまうこともあるので、運動によって分泌する必要があります。
エンドルフィン・・・痛みの緩和やリラックス効果など、神経を落ち着かせる作用があるホルモンです。幸せホルモンと呼ばれることもあるほど、このホルモンの分泌が多い状態のほうが心の安定を保てるといえます。
その他の効果
運動によるメンタル面の効果を中心に解説してきましたが、その他の効果として身体面の効果も紹介したいと思います。
身体と精神は繋がっていますので、身体的な効果が精神面にも良い影響を与えることがあります。
身体面への効果
・健康的な体形の維持
・体力、筋力の維持および向上
・肥満、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防
・メタボリックシンドロームの予防
・加齢に伴う生活機能低下(ロコモティブシンドローム)の予防
・心肺機能の向上により疲れにくくなる
・腰や膝の痛みの軽減 ・血行促進により肩こり、冷え性の改善
・抵抗力を高める(風邪予防)
参考 「TANITA https://www.tanita.co.jp/」
効果的な運動
有酸素運動
メンタルに良い影響があるのは、やはり有酸素運動です。
コロナによる外出自粛も緩和されてきているので、近くの公園などをウォーキングしたり、軽くジョギングする程度でも気分的にかなりスッキリとします。
運動習慣があまり無い方であれば、ウォーキングを1日20~30分ほど行うのがお勧めです。
また、朝夕でも水分補給は欠かさずにしてください。
体力に少し自信があるという方は、下記の運動方法をお勧めします。
自覚的に「きつい」と感じる運動を週に150分、スポーツやダッシュを週に75分する
WHO(世界保健機関)推奨
筋トレ
筋トレでもメンタルの落ち込みを予防したり改善したりできます。
筋トレというとジムで行うような激しいトレーニングを想像されるかもしれませんが、家の中で行えるスクワットや腕立て腹筋でも十分です。
(今はジムに積極的に行こうとお勧めする時期では無いので、余計にです)
筋トレが有効な理由として、
●※テストステロンが分泌される。
●リズム運動によってセロトニンが分泌される。
●ストレス耐性が強化される。
といったことが挙げられます。
※テストステロン・・筋肉や骨格の形成に関与し、肉体面・精神面の健康において重要なホルモンです。
まずは1日10分程度の簡単な筋トレから始めてみましょう。
鈴木達也さんの「自宅でできる10分筋トレ」がお勧めです。
筋トレを続けていると、もっと成長したいというポジティブな考えが出てきます。
筋トレも器具を使わないと物足りなくなってきます。
そこで、家で使える筋トレ用品をいくつか紹介しておきます。
まとめ
今年は新型コロナウイルスの影響で生活に大きな変化があったり、物事がうまく進まないなどネガティブな点が多くあったと思います。
こんな時はどうしても落ち込んでしまったり、精神的に不安定になってしまうものです。
ただ、日常に運動を取り入れていると、こういった大きな変化がそれほど自分自身のダメージにならず、平常心を保つことができます。
運動を習慣にするのは中々難しいことですが、様々なメリットが得られると思って是非はじめてみてください。