2020年、コロナの影響で多くの人のワークスタイルが変わり、リモートワークやフリーランスとして在宅で仕事をするという人が増えました。
このように、基本的にどこにいてもPCさえあれば仕事ができるという人が増え、人混みや満員電車が煩わしい都市部から田舎へ移住したいと考える人が多くなってきているようです。
確かに田舎は静かでのんびりでき、ストレスフリーなイメージがあります。
ただ、そのイメージだけで移住を決めてしまうと後で後悔する羽目になってしまうかもしれません。
そこで今日は田舎出身の私が、田舎出身だからこそわかる田舎の良いところと悪いところを挙げていきたいと思います。
田舎のいいところ
自然豊かでストレスフリー
田舎は言うまでもなく自然が豊かです。山の緑や川の音、鳥の声は疲れた心や体を癒してくれます。
都会のように人々の声や電車の音、工事の音などの騒音が一切無く、ストレスフリーで過ごすことができます。
公共交通機関が空いている
都市部にずっと住んでいる方は自動車を所持していない方もいるかと思います。田舎へ移住しても最初は公共交通機関を利用することがあると思います。
そんなとき驚くのは、電車やバス内の乗客の少なさ。通勤時間でも満員電車になることなんて100%ありません。
都会では窮屈な乗り物である電車ですが、田舎では座ってゆっくり景色を眺められる素晴らしい乗り物に変わります。
物価が安い
田舎は都会に比べると物価が驚くほど安いです。特に賃貸などの住居費に大きく違いが出ます。
物件数はもちろん少ないものの、ワンルームであれば都会の半分ほどの家賃で済んでしまう場所も多いです。
また、都会で払っている家賃を田舎で払うとするなら、相当に広くて綺麗な物件を借りることができます。
他にも、スーパーで買う野菜や飲食店などにも値段の違いがみられ、出費に関しては都市部よりもかなり節約できます。
人づきあいが濃い
都市部だと、隣に誰が住んでいるかわからないということも珍しくありません。
一方、田舎には強力なコミュニティが存在し、近所づきあいがとても盛んです。
最初はなかなか馴染むのが大変かもしれませんが、近所の人はいざという時に助けてくれたり、野菜や米を分けてくれたりと親切にしてくれます。
知り合いがいなくて寂しい田舎でも、近所づきあいや行事に参加していくうちに周りがみんな仲間になっていきます。
田舎の悪いところ
娯楽が無い
都会に比べ田舎は遊ぶ場所がかなり少ないです。釣りや登山、キャンプなどアウトドアの趣味があれば良いですが、カフェや書店巡り、ライブなどが趣味となると、行ける機会はかなり減ってしまいます。
逆を言えば、新たな趣味を見つけるチャンスにもなりますが、最初はやることを見つけるのに苦労するかもしれません。
近所の監視の目がすごい
田舎の人は仲良くなってしまえば良い人が多いのですが、基本的に排他的な人間が多いです。
そのため、引っ越したばかりは良い意味でも悪い意味でも注目されます。
田舎の人は娯楽が無いため詮索が大好きです。そのため、テレワークやフリーランスで自宅にずっといる場合、「あの人はずっと家にいるけど何をしているんだろう」「平日の昼間に外を出歩いていたけど働いていないのかな」など噂話として広まっていきます。
ただ、近所の人と仲良くして、在宅勤務をしている旨を話せばこういった心配は無いので、できるだけ早く打ち解けるようにしましょう。
所得が少ない
テレワークやフリーランスとして安定して仕事がある場合は別ですが、何かのきっかけで田舎で職を探そうと思った場合、都市部よりもかなり所得が少なくなることを覚悟してください。
また、所得が少なくなるだけでなく職種が限られてくるため、自分の希望している仕事につけないことも往々にしてあります。
まとめ
今回は田舎の良いところ、悪いところをピックアップしました。
都市部に住んでいる方は、田舎に対して良いイメージを抱いている方が多いです。実際に良いところも多いのですが、やはり住んでみるとイメージと違うということもあるものです。
私自身田舎と都会の暮らしを経験して、田舎の不便さと何とも言えない窮屈さが都会の圧迫感より大変だと感じています。
移住を考えることは良いことですが、移住先での実際の暮らしを現実的に考えてみることも必要です。
田舎暮らしには向き・不向きがあるので、ホテルやマンスリーマンションがある地域であれば、まずは短期間生活をしてみることをお勧めします。